BizRobo!環境をWindows11にアップデートしました
こんにちは。
自称)BizRobo!エンジニアのもりりんです。
今回は、タイトル通り「BizRobo!環境をWindows11にアップデートしました」です。
久々に溜まりに溜まったWindowsUpdateついでにWindows11へアップデートし、BizRobo!が動くか確認してみました。
過去のブログで利用PCがMacに移行したと書きましたが、現在もBizRobo!開発環境はMacの仮想環境にいます。
過去ブログ:MacにBizRobo!の開発環境を導入してみよう
本来は業務PCを思いつきでメジャーバージョンのアップデートを実施することはありえないのですが、BizRobo!をWindows11で動作検証した等のブログを見かけないので物は試しとサクッと?やってみました。
替えの利かない実機で試される際は、慎重&計画的に。
どうなったかは、続きをご確認ください。
最初に
利用中のPCがWindows11へアップグレードできるのか、チェックが必須です。
Windows11からCドライブが64GB以上の空きが必要、TPM2.0が有効等のチェックするべき項目がありますので、Microsoftのサイトでダウンロードできるチェックツールを活用しましょう。
ここ数年に購入したPCであれば問題ないかと思いますが、ビジネス用PCだと共有ドライブにデータを保存するからSSDが少なめだったといった会社の都合もありますので容量はチェックしておきましょう。
少し調べると、Windows11のWindowsUpdateでサードパーティ系アプリがクラッシュする現象が時々発生しているようです。
.NET3.5等の古いFrameworkを利用しているアプリで発生しているようですが、おそらく表面化してしないだけで今後もクラッシュ等のバグが出てくるかと思います。
その点を理解した上でUpdateしてください。
では、いざ、アップデーーーーーーーート
キャプチャを撮り忘れたので画像はありませんが、1時間ほど待ちました。
更新に伴う再起動も4回ほどありました。
アップデートは、特に問題なく終わりました。
起動時の画面もシンプルになりました。
Macの仮想環境のParalles Desktopを利用しているため、MacとWindowsのキー入力、クリップボード等を橋渡しするToolsの再インストールが発生するので、再起動します。
ログインして、Windows10の設定が引き継がれているか確認しましょう。
その前に、テーマをダーク系に変更します。
気に入らなければ、Microsoft Storeでテーマを検索しましょう。
無料でも色々見つかるので、気に入ったものをダウンロード/適用し、必要な箇所をカスタマイズしましょう。
選択したデフォルトの「採光、4イメージ」ですが、Java開発でよく使っていた某IDEにイメージが似てるので、懐かしい感じがします。(Eclipse先生、5年ぶりです。)
それに合わせてダーク系のテーマだと影とか見えないので視覚効果の「デスクトップアイコン影をつける」をOFFにして、気休めの軽量化をしておきます。
前回の設定も引き継がれていたので、現在のパフォーマンス設定は、以下の3つのみとなります。
BizRobo!を試してみる
さて、本題です。
検証その1(SSSAPIからスプレッドシートの情報を抽出するWebロボット)
Windows10でインストールしたDSが残っているはずなので、起動してみましょう。
お試しするロボットは、第6回BizRobo!CAMPUS!!に登壇するにあたり、没になったSSSAPIの演習課題ロボットです。
うん、最小実行(ダイレクト)での編集は問題なく進められますね。
では、デバッグしてみましょう。
こちらも問題なく実行されました。
検証その2(Connectorを利用したWebロボット)
では、ロボットを変えて、弊社が提供している複数CSVを1つのExcelにまとめるConnectorを利用したサンプルロボットを実行してみましょう。
ダウンロードはコチラ:【Connector】複数のCSVファイルを1つのExcelシートに転記
テストデータは、下記のようなデータを持った6つのCSVです。
これらのCSVが格納されたフォルダを指定すると、CSVファイルのみ選別し、1つのExcelに統合します。
サンプルロボットでは、更に統合したExcelに6つのデータを追記しています。
そのため合計6ファイル×2のCSVを結合した状態となります。
実行したファイルが正常にできているか、レコーダービューにロードして確認します。
14,15行目に2,3行目と同じデータが来ているので、CSV結合後の追記処理も無事に動いていること、Excelの読み込みも確認できました。
検証その3(データベースにアクセスするWebロボット)
次は、データベース接続も見ておきましょう。
弊社でBizRobo!導入当初(おそらく、2台目)から動いているMCのログDBを監視しているロボットです。
2020年7月にRPT社との協賛セミナーで紹介したロボットです。
動作はシンプルに、ログDB(ロボットメッセージ)をチェックし、エラーがあればSlackのブロックメッセージ形式に加工し、通知するだけです。
API部分はSSSAPIで確認しているので、DB検索の箇所のみチェックします。
ループさせるために、データベース照会でSQLクエリを作成しています。
このSQLの肝は、SlackAPIで日時を扱う際はUNIX時間を利用する必要がありますが、SQLの関数を利用して一括変換しておくことで後続処理で日付加工しなくても良くなります。
こちらも問題なかったですね。
検証その4(EdgeでRPAT社のサイトから情報抽出するDAロボット)
最後は、DAですね。
ここは以前紹介したAWSでBizRobo!サーバの環境構築後にセキュリティ対策でアクセス権限を超厳しめにしたため、アクセスが失敗していることが発覚しました。
AWSのEC2ではOfficeが利用できないことが原因でスプレッドシートに移行していたため、DAロボットは0台となり気づいていませんでした..
AWS側のセキュリティを再設定すると接続できましたが、エラー時の設定に戻しても正常に接続できていたため後日再検証&(書くほどの内容があれば)ブログ化予定です。
っと話はずれてしまいましたが、DAの検証です。
DAのEdge上でRPAT社のBizRobo!ページにアクセスし、3分でわかるBizRobo!の資料請求フォームのHTMLタグを抽出するという、現状用途のないロボットを作成しました。
動作確認のため、用途がなくてもOKでしょう。
DAの動作も問題なさそうですね。
問題があるとすれば、BizRobo!以外で導入しているクライアントアプリになるかと思います。
特に更新が止まっているようなエディタアプリやPDFビューワ、ZIPツール等は念入りに確認してください。
むしろ、この際に更新が止まっているアプリは削除して、きちんと更新されているアプリに乗り換えましょう。
最後に
RPAT社からは、正式なアナウンスが出ていない(Windows11がリリースされて半年以上立ちますが....)ので、今更ながら試してみました。
PC購入時のプリインストールがWindows11のものが増えてきているので(法人購入はダウングレードしているかと)、他社RPAは正式にハードウェア要件に記載されているのにBizRobo!はしていないので、きちんとアナウンスなり出してほしいところです。
ついでに、Windows Server 2022も出してください。(弊社は2022(English)を利用中ですが、特に問題ありません)
今回の検証は動作検証としては甘めかもしれませんが、一通りの機能は触れており、特に問題も感じなかったのでバージョンアップしても問題ばないかと思います。
ただし、各企業が利用しているサービス/システムとの兼ね合いや指定されている業務ツールとの相性、別途インストールしているアプリは事前にご確認してください。
Windows10に比べて全体的なUIや右クリックの操作性はかなり変わっていますが、仮想環境でも動作はサクサク感があるのでこのまま使い続けようと思います。
Windows11に上げたいけど、BizRobo!は動くの?と気になっている方のお役に立つと嬉しいです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回の更新は、長らくアップできていないBoxAPIに関する最後?の記事をUPできればと思っています。(また寄り道するかもしれませんが...)
本ブログでもアクセス数はかなり多めの記事のため頑張って書いてますので、もうしばらくお待ち下さい。
おまけ
Wondows11から、Microsoft社が無償提供しているPower Automate Desktop(BizRobo!でいうmini相当)がプリインストールされているということで試してみました。
では、起動!!
お、アップデートチェックですね。
あれ?エラーか、もう1度。

ま、マジかよ...
入れ直しかよ...
ふう...今度にしよう...
残念ながら、私の環境ではWindows11へアップデートした際にプリインストールされたPADは更新チェックのエラーで起動すら出来なかったです。
ログイン用アカウントがMicrosoftアカウントを利用していないからかな?と、疑問は多々ありますが地道に潰していくしかなさそうです。
利用できるようになったら、BizRobo!と比較していきたいですね。(UiPathも過去に利用していたので、そちらも)
2022/8/15追記
本日、お盆明けにWindowsUpdateを適用したところ、KB5016629/KB5012170の2つがインストール後の再起動でエラーとなりました。
KB5012170に関しては、更新プログラムの不具合があるとのことで、WIndows11以外でも問題になっているようです。
話は変わりますが、更新待ちの文章がおかしいのは安定のMicrosoftですね。
「そこに19%」とは何ぞや。
なお、KB5016629は、その後2回ほどトライして無事インストールできました。
2022-8-19追記
KB5012170ですが、公開(把握?)されていない致命的なバグが含まれているようです。
インストールに失敗して復元されても影響が出るそうです。
私も昨日CPU/メモリには余裕があるにも関わらず急に重くなったり、アプリのフリーズが頻発したため、再起動することになりました。
みなさん、お気をつけを。
参考:https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220818-2428341/
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