MacにBizRobo!の開発環境を導入してみよう
こんにちは。
自称)BizRobo!エンジニアのもりりんです。
今回は、「MacにBizRobo!の開発環境を導入してみよう」です。
本来であれば、Box連携編のブログを完結させないといけないところですが、諸事情によりMacBookProがメインPCとなり、BizRobo!の開発ができなくなりました。
そのため今回は、仮想環境にWindowsをお試し導入して、macで開発できるか確認しようぜ!的な感じのブログとなります。
なお、仮想ツールのインストール手順は省略していますので、ご了承ください。
最初に
今回利用する仮想ツールは、Macなら定番の「Parallels」です。
お試しでされる場合、14日間の無償利用期間がありますので、ぜひお試しを。
今回利用するMacBookProやツール等は、以下のスペックになっています。
MacBookPro 13inchi (2020年 Intelモデル)
CPU: Core i5(4コア)
メモリ: 16GB
SSD: 512GB
OS: Big Sur 11.6 ← Montereyに上げないとですね...
※ 2021年モデルの発売に伴いIntel版はAppleサイトから購入できなくなりました。
Parallels Desktop 17 Standard(買い切り版)
Windows10(付属するお試し用OS)
※ 買い切り版に付属するParallels Tools(便利ツール)は3ヶ月しか利用できないため、そちらのツールを利用したい方はサブスク版を購入した方がいいかと思います。
Parallels Toolsのメモリ解放機能は、メモリをガンガン消費するMacでは簡単に使えて便利です。
試してみる
以下の構築手順で進めていきます。
- Parallesをインストールする
- お試し用のWindowsをインストールする
- 動作が重いのでWindows環境を調整する
- BizRobo!をインストールし、開発してみる
ⅰ. Parallesをインストールする
Parallels Desktopのトライアル画面からインストーラーをダウンロードし、インストールします。
https://www.parallels.com/jp/products/desktop/trial/
ⅱ. お試し用のWindowsをインストールする
インストール時に負荷がかかるため、macで起動している不要なアプリは落としてしておきましょう。
Parallels Desktopを起動すると、インストールアシスタントが表示されますので、画面の通りに進めます。
ダウンロードが完了すると、自動でインストールが始まりますので、気長に待ちましょう。
私の環境では、約10分ほどで終了しました。
インストールが完了すると、Windows画面になります。
以降は、PCにWindowsをインストールする時と同様に操作します。
なお、Administrator権限のアカウントが自動作成され自動ログインとなる設定のため、パスワードの入力は不要です。
ⅲ. 動作が重いのでWindows環境を調整する
Windowsの設定アプリでライセンス認証を表示し、Windows10 Home版であることを確認します。
また、ライセンス認証がされていないと、背景の変更等の個人設定は操作できないため注意してください。
このままでも良いのですが、仮想環境のため、ホストの状態や起動中のアプリの影響を受けやすいです。
そのため、Windowsの維持コストを下げるように不要な機能をOFFにします。
実施内容は、以下の3つです。
- 不要なスタートアップをOFF
- Microsoft Storeの自動自動を停止
- Windowsのアプリ設定、視覚効果を変更
不要なスタートアップをOFF
WindowsはBizRobo!開発時にしか利用しない環境のため、最低限のみ残します。
タスクマネージャーからスタートアップを表示し、不要なものをOFFにします。
初期インストール状態では、2アプリしか登録されていないため、CortanaのみOFFにします。
今後、アプリ等をインストールした場合は、適宜確認してください。
Microsoft Storeの自動起動を停止
Windows10では、プリインストールのソフトは全てMicrosoft Storeで管理されています。
Storeを表示したら、更新待ちのアプリを全てインストールします。
Storeのアプリ設定を全てOFFに変更します。
Windows標準ツールの更新も停止しますので、月1回の手動更新を忘れないようにしましょう。
Windowsのアプリ設定、視覚効果を変更
まずは、バックグランドアプリの設定をOFFにします。
今回は全てOFFにしましたが、必要に応じてアプリを選んでください。
続いて、設定アプリでディスプレイ設定を変更します。
アニメーションと透明性をOFFにします。
更にシステム詳細設定の視覚効果を変更します。
「パフォーマンスを優先する」にする方が良いらしいのですが、操作性が多少変わってしまうとのことで、今回は下記の画像のようにカスタム設定としています。
なお、ウィンドウやアイコン名の影の有無については、見栄えが変わってしまうため好みで選択してください。
デスクトップ背景を黒基調にした場合、影の効果の恩恵は余り受けられないため、OFFにしても問題ないかと思います。
ⅳ. BizRobo!をインストールし、開発してみる
ポータルサイトから最新バージョンを取得し、開発に必要なDSのみカスタムインストールします。
さすがにローカルDAを利用するとスペック的に心許ないため、DAは通常のリモートPCを利用することにします。
サンプルロボットは、よくロボットデモやeラーニングで利用されるヤフーの路線検索を用いて作成しました。
感想
私の感覚では、通常PCとの遅延差は特に感じませんでした。
ここにChromeブラウザや他アプリを入れて同時起動すると、体感できるほどの遅延が発生するかと思われます。
ただ限られたスペックでの仮想環境ですので、Windowsとmacできちんと切り分けして利用することが肝心です。
今回はお試し利用のため、このまま継続利用はできません。
Windows Homeであれば、ライセンスを購入することでなんとかなるかもしれませんが、Windows Proはそうもいきません。
お試し用OSは、Proへのアップグレード設定が用意されていないため、ライセンスを購入時の付属ディスクかMicrosoft提供のISOよりクリーンインストールする必要があります。
クリーンインストールの際には、Parallels ToolsをWindows側にもインストールすることをお忘れなく!
そのことを知らなかったため、Macとファイルやクリップボードの共有ができなくてかなり困りました(笑)
いずれ、実際に本番環境の過程もブログにできればと思います。
ではでは、今回もありがとうございました。
次のブログをお楽しみに。
おまけ
ParallelsDestopの機能の1つのCoherenceモードでも利用してみました。
Coherenceモードとは
Mac上でWindowsアプリケーションがMacアプリケーションのように使える表示モードです。
※ 公式サイトより引用
つまり、仮想環境上でWindowsアプリを操作するのではなく、macアプリとして利用できる仕組みです。
Windows環境を意識せずにアプリを利用できるため、かなり使い勝手が良かったです。
私自身、余計なアプリは入れたくないため、ちょっとした画像加工ではMac標準のプレビューアプリを利用していましたが、使い勝手が悪く感じていたためWindowsのペイントを利用できるメリットは私にはかなり大きいものでした。
まだまだ把握していない機能もあるので、徐々に慣れていこうと思います。
それと、Windows11をどうするか!!!が今後の課題ですね。
なお、2021年11月現在、RPAテクノロジーズ社よりWindows11での動作保証について正式なアナウンスが出ておりません。
動作するのか、人柱的な感じで利用するかも要検討です。
Power Automate Desktopも標準搭載されているらしいので、この機会にツールの操作感(色々な情報を見ている感じだと、WinActorとUiPathを足して2で割ったイメージ)やRDAとしてBizRobo!と組み合わせて使えるかも確認したいですね。