BizRobo!CAMPUS!!第4回~データベース編~に参加しました!
こんにちは!
RPA新人開発者ブログ担当の戸波です。
先日、RPAテクノロジーズ株式会社様開催のBizRobo!初心者向けセミナー、「BizRobo! CAMPUS!!」のデータベース編に参加しました。
そこで今回は、BizRobo! CAMPUS!!に参加した感想についてお話しします。
BizRobo! CAMPUS!!のアジェンダ
今回のBizRobo! CAMPUS!!は、以下のような流れで進行していきました。
(出典:RPAテクノロジーズ社 BizRobo! CAMPUS!!のスライド)
データベースとは
データベースとは、「整理して登録されたデータの集まり」のことです。
例えば、図書館や本屋にある書籍検索のマシンをイメージしてみてください。
書籍名や著者名を検索すると、多くの書籍が登録されている中からすぐに結果が表示されます。
データベースに登録されている大量の情報の中から、検索条件にあう書籍情報を検索し、表示しているのです。
大量のデータを条件で整理して登録し、そこから必要なデータを探し出すことができるようなデータの集まりが、データベースです。
BizRobo!でのデータベースについて
BizRobo!で扱うデータベースは、主に3種類に分類されます。
- リポジトリデータベース
- ログデータベース
- ロボット処理用データベース
リポジトリデータベースは、スケジュールやアカウント情報など、Management Consoleのデータが保存されるデータベースです。
ログデータベースは、ロボット実行時のログが保存されるデータベースです。
ロボット処理用データベースは、ロボットが業務を行う際に使うデータベースです。
今回扱うのは、3. のロボット処理用データベースです。
今回取り組んだ演習課題
1. 今回取り組んだ課題
今回の演習課題はこちらです。
全部で3題ありましたが、そのうち2題を紹介いたします。
(出典:RPAテクノロジーズ社 BizRobo! CAMPUS!!のスライド)
「データベース データ登録」を使い、データベースに顧客リストのデータを登録します。
(出典:RPAテクノロジーズ社 BizRobo! CAMPUS!!のスライド)
「データベース データ抽出」ステップを使い、データベースから値を検索し、結果をDesign Studioの値返却で返します。
3. 演習問題のポイントと前準備
今回は、一からロボットを開発する形式ではなく、決められた場所にデータベースステップを配置し、適切に設定をする形式でした。
そのため、演習問題を解くにあたっての前準備も含めて手順を紹介します。
BizRobo!でデータベースを扱うにあたって、必要な前準備は以下の通りです。
(出典:RPAテクノロジーズ社 BizRobo! CAMPUS!!のスライド)
BizRobo!でデータベースを使用する場合は、まず登録したいデータベースを選択し、マッピングします。
そして、タイプファイルの変数に作成するデータテーブルのカラム名を登録し、キーを設定したものを用意します。
カラムはデータの項目を、キーは重複せずデータを識別するために使われるカラムを指します。
例えば、データベースに以下のようなデータが登録されていた場合、カラムは「ID・名前・得意教科」になり、キーはIDになります。
ID | 名前 | 得意教科 |
0001 | 太郎 | 国語 |
0002 | 次郎 | 数学 |
0003 | 三郎 | 数学 |
データマッピング・データテーブルの生成の2つに分けて、演習問題の前準備について説明します。
データマッピング
マイプロジェクトビューで、データベースをマッピングしたいプロジェクトを右クリックし、「データベースマッピング」を選択します。
マッピングするデータベースを選択します。
今回は、画像にある「User」を使います。
使用するデータベース名を登録します。
先ほど選択したデータベースと同じデータベース名を指定しないと、エラーが発生してしまいます。
設定ができたら、「終了」をクリックします。
データテーブル生成
※今回は、タイプファイル(TBL_CUSTOMERINFO)とキーの両方が設定済みである前提で説明します。
Design Studioの画面上部にあるツールバーの「ツール」から、「データベーステーブルの生成」を選択します。
「データベーステーブルの生成」をクリックすると、下のような画面が表示されます。
ここでは、先ほどデータマッピングの項で指定したデータベースを選択します。
データベースに登録したいタイプファイルをクリックし、チェックを入れます。
チェックを入れたら、「SQLを生成」ボタンをクリックします。
SQLが生成されたら、「実行」ボタンをクリックします。
Management Consoleのデータビューで確認すると、データベースにテーブルが登録されているのが分かります。
※画像では既にデータが入っていますが、登録したての状態ではデータは入っていません。
前準備は以上で終了です。
演習1のポイント データベースにデータ登録
「データベース データ登録」のステップを入れたい場所で右クリックし、「アクションステップ」を選択します。
アクションタブから、「データベース データ登録」を選択します。
使用するデータベース名と、使用するタイプファイル名を選択します。
ここで使用するデータベース名は、先ほど「データマッピング」の項で設定したデータベース名と同じです。
データベースにデータを登録するための設定は以上で終わりです。
演習1のロボットを使って、1件分だけデータを取得し、データベースの登録処理まで行うと、Management Console上では以下のように表示されます。
全件取得し、データベースの登録処理まで行うと、以下のように表示されます。
演習2のポイント データベースからデータ抽出
「データベース データ抽出」ステップを入れたい場所で右クリックし、「アクションステップ」を選択します。
アクションタブから、「データベース データ抽出」を選択します。
そして、使用するデータベース名と、使用するタイプファイル名を選択します。
なお、演習2でも演習1と同じデータベース・タイプファイルを使用しています。
「検索条件の設定」で、検索したい値を入力します。
この場合は、customerIDが00005のデータを抽出します。
デバッグで、返却された値を確認します。
今回は、このようにcustomerIDが00005の場合のデータが抽出されています。
検索条件で指定した値が存在していれば抽出できることが分かったので、次は存在しないデータを検索条件に入力して、値が抽出されないことも確認します。
「検索条件の指定」で、検索条件のcustomerIDを00009に設定します。
該当データがなかった時にも抽出処理に進んでしまうエラーを避けるため、「データベース データ抽出」ステップのエラー処理で「次の代替手段を試行」を設定します。
「ログ出力(該当データなし)」を通るようにして、データが見つからなかったときにはログを出力させるように設定します。
デバッグし、返ってきた値を確認します。
該当するデータがなかったため、値は返ってきていません。
先ほど設定したエラー処理の結果、ログが出力されているかも確認しましょう。
ログが出力されているため、該当データが存在しなかったときには正しく処理が分岐し、抽出処理が行われていないとわかります。
4. グループワークを終えての感想
私は、データベースの機能を一度しか触ってみたことがなかったため、データベースの機能を使うことに対しては苦手意識がありました。
それは当ブログで紹介した前準備の部分を複雑に感じていたからで、一度触ってみただけではデータベースをマッピングから一人で正しく使える自信がありませんでした。
しかし、今回BizRobo!CAMPUS!!に参加して、データベースの機能を一つ一つ確認して実際に触ってみたときに、今まで考えていたよりも簡単に操作できることを知って驚きました。
また、データベースステップには多くの機能があり、ただ値を参照するだけでなく検索したり、削除も容易にできる、しかもそれがステップ1つでというのは便利だなと思いました。
セミナーに参加して感じたこと
先ほど私は「データベースの機能を使うことに対しては苦手意識がある」という話をしましたが、実際にそう考えている開発者の方は周りに多いということがわかり、自分だけではないのだなと少しホッとしました。
それと同時に、これを機に学んでしまおうという気持ちが強くなりました。
一人でロボット開発をしていたり、周りに気軽に尋ねることが難しかったりする人にとって、「自分がわからない・苦手なところを同じように感じている人がいる」ということを感じられるという点で、BizRobo!CAMPUS!!は開発のモチベーションの向上にもつながると思いました。
今後も自分自身のロボット開発につなげるため、たくさん参加したいと思いました。
第5回のBizRobo! CAMPUS!!は2/25(金)開催予定で、開発の心得編が開催予定です。
開発の心得編にも参加する予定ですので、参加した際にはまた感想を共有いたします。
ぜひお読みいただけますと幸いです。
今回も、お読みいただきありがとうございました!